万色の宙翼影色 -winged shadows-

このページでは、管理人yuhiroが何とか自力でTRPGを説明してみます。
なんだか頼りないなあ、と思う方は、TRPG系サイトの大御所様、TRPG.NET内のコンテンツもご参照下さい。
TRPG.NET内「TRPGってなに?」

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TRPGって何?//どうやって遊ぶの?//ルールブックはどれを選んだらいいの?//ゲームの雰囲気を確かめたい!

TRPGって何?

テーブルトーク(Table-Talk)ロール(Role)プレイング(Playing)ゲーム(Game)
TRPGはこの頭文字を取った略語です。
ロールプレイングゲーム(RPG)は、家庭用ゲーム機などでもジャンルの一つとして確立しているそれと同じものです。
大体イメージも浸透しているかと思いますが、あえて和訳すると「役割を演じる遊び」となります。

プレイヤーの分身となるキャラクターたちは、
「中世ヨーロッパの世界を舞台に、王の命を受け姫を悪魔から救い出し」たり、
「現代日本を舞台に、謎の組織と命がけの攻防を繰り広げ」たり、
「異世界の生き物を召喚して、陸や海や空を駆け巡って」みたり、
さまざまな世界で、文字通り、自由に行動することができます。

どうやって遊ぶの?

最低限必要なものは
・遊び相手
ボードゲームなどと同じで、一人で遊ぶことはできません。
GMこと「ゲームマスター」(ゲームの進行役。”シナリオ”と言われる冒険の舞台を用意したりもする。)が最低でも1人、
PLこと「プレイヤー」(主人公たちを操作する役。)が1人以上、必要になります。
どうしても見つからない時は、ネットで遊んでいるサイトなどを探してみましょう。
・TRPGのルールブック
遊びには共通のルールがつき物です。共通の認識が無いと、得てして無用な争いや混乱が起こります。
(かくれんぼにも「もういいよ」というまで鬼は目を開けないというルールがありますね。)
TRPGにもゲームごとにそれぞれルールがあり、ルールブックも別のものになります。
・ダイス(サイコロ)
使うルールによって使うダイスも変わってきます。
たとえば「ジャンプして塀を乗り越える」などの行動をする際、うまくいったかどうかをダイスの出目で判断します。
・筆記用具
ゲーム機であれば計算は勝手にやってくれますが、TRPGはそうはいきません。
HPの増減をメモしたり、報酬の計算をしたり、生活費を消費したり。
手に入れたアイテムなども、メモしておかないと大変なことになるかもしれません。
用意できるとモアベターなもの
・場所
一般的には放課後の教室やメンバーの誰かの自宅などを利用する場合が多いようですが、
ゲームが盛り上がると、どうしても声のトーンも上がります。
なるべく周囲に迷惑をかけずに済む場所が用意できるといいでしょう。
オンライン上で遊ぶ場合には必要ありません。オンラインでの最大の強みともいえるでしょう。
・時間
1回のセッション(1ゲーム、1プレイとも呼びます)にかかる時間は、平均で約2時間ほどとよく言われます。
これにキャラ作成の時間も加えると、全体で4〜5時間かかることになります。
メンバー内での都合の調整も取らなくてはならないので、環境によっては最大の敵になるかもしれません。
なお、オンラインの場合、オフの数倍(2〜4倍)の時間がかかります。
場所がオンラインの最大の強みだとすれば、時間はオンラインの最大の弱みになるでしょう。

ルールブックってどれを選べばいいの?

選ぶには、まずポイントを絞ること。

「ヒーローもの」か「ダークヒーローもの」か、「ファンタジー」か「海洋冒険」か「現代物」か、などの内容面のほか、
「国産」か「外国産」か。(入手のしやすさがかなり違います。外国産のものには未訳のものも多数。)
「文庫本」か否か。(一部文庫本サイズのルールブックも販売されています。安価で入門には適していますが、内容も薄め。)
使うダイスは何面ダイスか。(一般的な6面ダイス以外は、なかなか手に入らないこともあります。)

以上を踏まえて、現在比較的入手しやすい国産TRPGのルールをいくつか紹介します。

購入方法についてはこちら
ソード・ワールド
─舞台となるのは、フォーセリアと呼ばれる世界にある中心的な大陸、アレクラスト。
─冒険者を待ち受けるのは、国家間の謀略や魔法王国の遺産、あるいは村人の小さな悩みだったりする。

剣と魔法の世界を舞台に、さまざまな物語がつづられていきます。
冒険者たちは各々、田舎の青年だったり、学院の落ちこぼれだったり、街角の歌歌いだったりと出発点はさまざまです。
けれど、冒険者になった彼らには、ある一つの結末が用意されることになります。
誰もが、「英雄になれる可能性」を秘めているのです。

日本国内でもプレイ人数は特に多く、ルールブックも手に入りやすいはずです。
初心者から上級者まで、さまざまなスタイルで遊べる、国産屈指の良作。
使用するダイスは6面体で、用意するダイスの数は最低2個(本当は各自2個以上あるといい)です。

◎文庫本◎ 「ソード・ワールドRPGベーシック」清松みゆき/グループSNE 著
富士見ドラゴンブック 840円(本体:800円)/ISBN:4-8291-4394-0-C0176

 ▲内容はほぼ完全版からの抜粋。GMも可能という触れ込みですが、入門書なら2つ下の無印文庫版の方がいいかも。

「ソード・ワールドRPG完全版」清松みゆき/グループSNE 著
富士見書房 3780円(本体:3600円)/ISBN:4-8291-7306-8

 ▲これ一冊でソード・ワールドを遊び尽くせます。内容面では最もオススメ。

◎文庫本◎(古本屋が狙い目) 「ソード・ワールドRPG」清松みゆき/グループSNE 著
富士見書房 756円(本体:720円)/ISBN:4-8291-4228-6

 ▲古本屋で安売りしていることがあります。お金はかけたくないけど気になる、という方は探してみては?
ダブルクロス
─舞台は現代、もしくは近未来の日本。
─未知のウィルスによって超人的な能力を”持ってしまった”人間たちの、日常と非日常を描いていく。

ウィルスへの感染により、キャラクターは「超人的な体力」「発火能力」「天才的な頭脳」などさまざまな能力を手に入れることになります。
しかしそれと同時に、ウィルスの精神への侵食により、破壊や殺戮などネガティブな衝動を常に抱えて生きていかなくてはなりません。
衝動に負けたその時、彼らは最も身近な「大切な人」たちを、あるいはその手で、永遠に失ってしまうことになるのです。

現代日本を扱っているため、イメージの共有が容易なのも特徴の一つ。
使用するダイスは10面体で、用意するダイスの数は、「多ければ多いに越したことは無い」はずです。

「ダブル+クロス The 2nd Edition」矢野俊策/F.E.A.R 著
富士見書房 4200円(本体:4000円)/ISBN:4-8291-7531-1-C0076

 ▲キャラクターに満遍なくスポットが当たるタイプのルールなので、主人公気分に浸れるかも?
六門世界(モンスターコレクション)
─その世界には、東西南北に「風/水/火/地」に四大元素の門、天に「聖」の門、地下に「魔」の門があると言われていた。
─この6つのエレメントによって形作られる世界、それが六門世界である。

六門世界は、トレーディングカードゲーム(TCG)「モンスターコレクション」の世界を舞台にしたTRPGです。
その最大の特徴は、カードゲームと同様、「モンスターを召喚し、使役する」サモナー(召喚士)の存在でしょう。
サモナーの力を持ってすれば、ドラゴンに乗って空を翔ることさえ、夢ではありません。

ダイスの処理が下方ロール(ダイス目の合計値が基準値をいくつ下回るかで達成値を算出)になっています。
そのため、他のルールに比べて若干処理が煩雑かもしれません。
使用するダイスは6面体で、用意するダイスの数は各自最低3個以上、になります。

「六門世界RPG」加藤ヒロノリ/グループSNE 著
富士見書房 5040円(本体:4800円)/ISBN:4-8291-7552-4

 ▲「六門世界」集大成の一冊。小説やTCGで広がった魅力的な世界に、踏み出してみませんか?
アリアンロッド
─エリンディル大陸。神さえ存在する、長い長い歴史を持つ大陸。
─妖魔の侵略に幾度となく脅かされるその時代を、冒険者たちは切り開けるのか。

冒険者の職業が社会的にも確立している世界。
ギルドと呼ばれる団体を組めば、さまざまな恩恵が与えられます。
そのギルドの名を世界に響かせる時、その恩を返すことになるはずです。

MMO(多人数大規模オンライン)RPG風の作りで、MMOに馴染みのある人は入りやすいかも知れません。
文庫サイズのルールブックは、安価で持ち運びもしやすく入門には向いています。
使用するダイスは6面体で、用意するダイスの数は各自最低2個(5個以上用意したほうがいい)です。

◎文庫本◎ 「アリアンロッドRPGルールブック」菊池たけし/F.E.A.R 著
富士見ドラゴンブック 735円(本体:700円)/ISBN:4-8291-4395-9

 ▲最低限のルール。世界を広げたくなったら「上級ルール」も合わせてどうぞ。

本屋に置いてないという時は、ISBNコードをメモして注文すれば、お取り寄せできます。
インターネット経由で購入する際は以下のサイト等をどうぞ。

Web KADOKAWA 出版元のサイトなので、在庫は豊富。
Amazon ネット通販王手。書評が豊富なのが特徴。
楽天ブックス イーココロ!(下記参照)のポイントが高いのでよく利用中。
クロネコヤマトのブックサービス 送料無料。

Amazon、楽天ブックス、クロネコブックサービス等を利用する際は、
よろしければイーココロ!経由でお願いします。

ゲームの雰囲気を確かめたい!

「ちょっと面白そうだけど、ルールブックは高すぎる!」
「本当に自分にもできるのか不安・・・。」
「どうやって友達を誘えばいい?」
など、決め手がなくて踏み込めない方は、まずゲームがどのように遊ばれているのかに触れてみてはどうでしょうか。

実際にどのようにプレイするのかを記録し、小説風に再現しているのが、「リプレイ」になります。
書籍として発売されているほかに、ネット上で個々のサークル等が公開している場合もあります。
(ルールの名前に「リプレイ」を付け足して検索すれば、かなりの数がヒットするはずです。)

yuhiroがGMをつとめるソードワールドのリプレイもこちらで公開中です。>開催セッション一覧

なお、手持ちのリプレイのうちいくつかを、以下に簡単な書評をつけて紹介します。


ソード・ワールドRPG リプレイ
「ロマール・ノワール」「ダンジョン・パッション」(以下続刊)
藤沢さなえ/グループSNE 著(富士見ドラゴンブック 新ソードワールドRPGリプレイ集NEXTシリーズ)
秋田みやびに続き、新米GMの成長記(予定)。ゲームデザイナーの清松みゆきが監修しています。
1巻目の「ロマール・ノワール」は、殺伐とした雰囲気や「やっちゃった?」感がありいまいち楽しめませんでしたが、
2巻目「ダンジョン・パッション」では、なんとなく息も合ってきた様子。今後にも期待です。
「進め!未来の大英雄」「つかめ!明日の大勝利」「目指せ!奇跡の大団円」「狙え!魅惑の大出世」
「決めろ!最後の大逆転」「賭けろ!世紀の大勝負」「走れ!神秘の大森林」「救え!かつての大親友」(以下続刊)
秋田みやび/グループSNE 著(富士見ドラゴンブック 新ソードワールドRPGリプレイ集)
いまやソードワールドリプレイの歴史の中で、バブリーズ(後述)と1,2を争う人気シリーズ。
初心者GM秋田みやびと「ヘッポコーズ」の成長記録です。
1〜3巻辺りには、あまりプレイとして推奨できない行動も目立ちますが、長く続くにつれてそれも薄まり、
ありえない出目の事故、目論見外れの大波乱、端々に見えるGMのボヤキが涙を誘います(笑)
短編集「集え!へっぽこ冒険者たち」「踊れ!へっぽこ大祭典」「ねらわれたヘッポコーズ」
長編小説「へっぽこ冒険者と眠る白嶺」も発刊しています。
こちらのサイトにて、内容についてもう少し詳しい紹介がされています。新ソードワールドRPGリプレイ別窓で開く
「2万ガメルを取り返せ!」「混沌魔術師の挑戦」「亡者の村に潜む闇」「バブリーズ・フォーエバー」
清松みゆき/グループSNE 著(富士見ドラゴンブック ソード・ワールドRPGリプレイ集バブリーズ編)
ゲームデザイナー清松みゆきがマスターをつとめる、バブリーズのシリーズ。
いろいろな意味で(いい意味だけじゃないですが)伝説的なリプレイとなっています。
熟練GMとキャラクター(むしろPLかも)の駆け引きは、初心者マークの前述2作とは明らかに一線を画しています。
GMの「手違い」を乗り越える手腕も見所かも?

ダブルクロス リプレイ
「闇に降る雪 -Queen of Blue-」「聖夜に鳴る鐘 -Dynast-」
菊地たけし/F.E.A.R 著(富士見ドラゴンブック ダブルクロスリプレイ)
「電車の中で読むと危険」「笑いが止まらなくなる」と評判のリプレイ。(いいのか?)
設定からしてシリアスなダブルクロスが、ここまでギャグになるとは誰が予想できたでしょう。(爆)
(犯人は明らかです。あまりプレイとしては賛同できませんが、笑えます(爆))
とはいえ、シリアスに決めるところは渋く決まっており、読み物としても楽しめます。
ゲームデザイナー矢野俊作がプレイヤーとして参加しているので、ルール活用術も垣間見れます。

六門世界RPG リプレイ
「呪われ剣士と夢の島」「守られ騎士と死者の鍵」(未読)
北沢慶/グループSNE 著(富士見ドラゴンブック 新六門世界RPGリプレイ)
軽快なノリのリプレイ。ダイスの神様にも、、、ずいぶん愛されているようです(笑)
ルールに設定されているキャラの性格付けも、かなりうまく活かされていると思います。
パーティバランスやクラスの相性なども如実に出ているので、ルールに触れる意味でも読みやすいかと。
かなりの人気作になっている模様で、2005年1月現在、2巻目はどこを探しても品切れ中。
(なお、これより以前に加藤ヒロノリ著のリプレイがありますが、お勧めできません。)

アリアンロッド リプレイ
「銀の輪の封印」「闇色の血の騎士」(未読)
菊地たけし/F.E.A.R 著(富士見ドラゴンブック アリアンロッド・リプレイ)
王道ファンタジー風リプレイです。
もともとのルールが初心者向けに作られているため、リプレイでの処理なども比較的わかりやすくなっています。
某ラグナロクオンラインでもおなじみのクラス「アコライト」に、GMはかなりのこだわりがあるようで、、、(笑)
いろんな意味で「お約束」が多いように感じますが、開かれたばかりの世界。もっと広がるのを期待しています。

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