万色の宙翼影色 -winged shadows-

定期更新型ゲーム DARK KINGDOM 3 キャラクター

エニ=ワン

オープンテスト第2期?バージョン


線画提供:ゆえる氏 着色:yuhiro

「ボクの自己紹介だっテ?なんデまたわざワざそんナ面倒事を増やスのサ?」
血色の髪をした少年(?)。
顕著に”まま”への執着を見せるものの、”まま”についてはほとんど語らない。
「そンなにボクのコトを知りタい人なンて居ルのかなァ?」
ガラス玉のような瞳が、疑るようにこちらを伺う。
その容姿とは裏腹に、仕草の一つ一つはきわめて人間らしいものだ。
しかし、彼は人間ではない。
己が何者なのかを求め、彼は戦乱の大陸を目指すのだった。

Monologue

ボクが生マれたノは「工房」だヨ。
ただ、そコにいタ人間の半数は匠デも技術者でモナくて、魔術師だっタけどネ。

事の発端ハ何十年か前に、祭器とシて作られた石像が勝手に動き出しタって事。
すべてノ理を操ルこトができルとかいうヤツが、現世デ肉体とシて使うとカ、ソんナ理由で作らレてたらシいケド。
ディアスのゴたゴたガ落ち着いテかラ、魔術師連中の耳にモ入ったらシくてネ。
魔術師は工房デ作らレた人形ニ魔力を込めて、動く人形ニできナイかっテ実験を始めタんだヨ。

最初に動き出シたソの人形ハ、研究者ノ間じゃ”ゼロ”っテ呼ばレてタ。
ほトンど噂ミたいナ話シか残ってナかっタみたイだけド、突然動き出シたソいツは、ふラフらトドこカへ飛び去っタらしイヨ。
ソれ以来工房にハ一度も姿を見セてナいって、ボクも研究者たチかラはソう聞かサれてたヨ。

デもホントは違うンだ。
ボクが初メて目を開いタそノ時、ソこに”ゼロ”は居タ。
ソいツは、至近距離でボクの顔を見てタんダ。
目覚めタバかりのボクは、そレが何なのカ良くワからずニ、タだぼンヤり見テるだケだっタ。

ズいぶン後にナってかラダったヨ。
ボクを石像っテ縛りかラ開放シたのは、アの時見タ”ゼロ”ダって気付イたのはネ。

ボクには”ゼロ”が何をシたのカも、何ヲしヨうとシたのカもわカらなイし、ドうシてそレがボクじゃナきゃイけナかっタのかなンて、モっとわカラないヨ。
たダ、ボクの前ニ動き出しタ石像は”ゼロ”ダけデ。
ボクヨりあトに動き出シた石像ハ存在しナい。
ソれだケが、事実。

───ナゼぼくニ命ヲクレタノ?──
───ナゼぼくダッタノ? ”まま”──

結局、研究者たチには、ボクらがドのタイミングで動キ出すのカ、ドういウ原理で動き出すノかもワかラナいまま。
ダからボク自身も、彼ラにトってハ正体不明の何者か、ツまり、エニ・ワン[anyone]ナのサ。


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